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2024.12.12

行ってきました!

ハピラボCOOの友添です!

情報リリースはまだ先やけど、左京区で相談頂いている案件がありまして。

その“場”の活用として僕たちが考えているモノの理想形がここにあるんじゃないかと、メンバー6人で向かったのは生駒。

 

京都を拠点にしている我々にとっては近いけど遠い場所になぜ向かったかというと、そこに注目のお店があるからでした。

 

『 チロル堂 』

 

知ってる人は知ってるが知らん人も多いこのお店の情報を、なぜそもそも仕入れたかというと、20年以上前に話は遡る。

僕(友添)が生まれて初めて自分のお金で買ったCD。なんとなーく選んだソレは、雑誌SMARTの白黒で書かれたコラムで紹介されていたものでした。

誰の音楽かも知らんかったけど、ジャケットがなんかカッコええなーと思って適当に購入。

聴いてみて震えた。痺れた。

そのバンドの名前《 Doberman 》。それから僕はドーベルマンのライブを見付けてはイベントに行っていた。東京にも福岡にも行ってた。

特に、作詞もしていたボーカルの吉田タカシさんのカッコ良さはすごかった。シンプルにファンになった。

 

そして2022年になり、そのミュージシャンの吉田タカシさん(今はダダさんと呼んでる)はグッドデザイン大賞を獲っていた。

ミュージックには全然関係ない、グッドデザイン賞というみんなが憧れる“ええ感じ”のやつを受賞していたのだ。

 

20年の時を経て、僕はまた震えた。

 

端的に言うと、チロル堂は“子供食堂”だ。

子供食堂ってなんか素敵やけど、まあたくさんある。

そんな数多ある子供食堂の中で、なぜチロル堂さんはグッドデザイン大賞を獲ったのか?各方面から注目を浴びているのか?

 

って訳で、我々は12/2の16時に『 まほうのだがしやチロル堂 』さんを訪れた。

そこでは、チロル堂の発案者かつ立ち上げメンバーかつ友添憧れのミュージシャンであるダダ(吉田田タカシ)さんが待っていてくれた。

 

店内に入ってまず飛び込んできたのは、ギュウギュウになった子供たち。

「今日はそんなに多い方じゃなくて、普段は200~300人がやってくるんよ。」

ダダさんは言った。すごい…。

チロル堂に来た子供たちは、最初に100円を支払ってガチャガチャを回す。

ここでの通貨は“チロル”と呼ばれ、ガチャによって1チロルから3チロルまでが当たる。

このチロルを使って、子供たちは店内でお菓子やおもちゃを買ったりカレーを食べたりする。なんとカレーは1チロル。つまり、100円で少なくともカレー1杯は食べられるのだ。

 

善意や施しだけでできているんじゃなく、ガチャを回すことで自らの力でゲットした感覚が得られるんだと思う。

ガチャを回す子供たちはエネルギーに満ち溢れていた。笑顔の子供しかいなかった。

学校が終わったらチロル堂で集合して、それからみんなで遊びに行く子供も多いと聞いた。

 

次に、ダダさんはトーキョーコーヒーMITERIに案内してくれた。

チロル堂から歩いて10分ほど、山の中に少し足を踏み入れたらその秘密基地 “ MITERI ” はあった。

トーキョーコーヒーは登校拒否のアナグラム。

「学校に行かない選択をする子供が増えてる。自分の子供が登校拒否になると、とんでもないことになった!どうなってしまうんだろう…、と親は必要以上に不安になって悩みを抱えてしまったりする。でも、親が不安でいると子供はもっと不安になる。親が安心してると子供も安心して暮らしていける。トーキョーコーヒーではみんなで集まって何かを“作る”ことで、勝手に輪ができていつの間にか繋がりができていく。そんな活動をしているうちに、みんな笑顔が増えて元気になっていく。」ダダさんは山歩きしながら話してくれた。

トーキョーコーヒーは500拠点を目指して立ち上げ2年で、すでに全国に400拠点近くまで増えた。

全国に大人がイキイキ活動できて学び合える拠点を500ヶ所以上つくる→ 全国の拠点では子ども達の個性が尊重され、安心して過ごせる→ みんなの活動を通して、学校教育を進化させるムーブメントを起こす

これがトーキョーコーヒーの狙いだ。

 

MITERIからチロル堂に戻った僕たち6人は、ダダさんと一緒にチロル酒場で飲んだ。

チロル堂は18時で閉店し、18時半からここは“チロル酒場”になる。

美味しい料理が出てきて値段も手頃なふつうに良い居酒屋だけど、一つだけ違う点がある。

お酒を頼む度に1枚の木札が出てくる。これが1チロル。

大人たちが飲めば、そこから1杯につき100円がチロルになって子供のための寄付になる。

寄付することをここでは「チロる」と言う。

美味しい酒場で飲んで、その一部は自然とチロることになる。めっちゃええやん!

 

生駒駅から京都駅までの帰路、約一時間で僕たちは熱く語り合った。

ダダさんたちは解決したい問題に対して、警鐘を鳴らしたり真面目な顔して取り組んではいなかった。前向きな行動で、気張らなくてもできるデザインで、人の輪で問題を解決しようとしてるんだと感じた。

ハピラボが目指す形がこんなに近くにハッキリとあって、僕たちは興奮したんだと思う。

これから動かす左京区の案件に絶対活そっと。

 

ダダさん、ありがとうございました!

 

 

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